フィルムの性質・寸法安定性
コラム

フィルムの性質・寸法安定性

寸法安定性は、収縮率と関係しています。プラスチックの場合は、寸法が変化する条件、要因にはいろいろあるそうです。可逆的または、一時的な寸法の変化には、吸湿膨張、熱膨張、外部からの力によるものなどがあります。永久的な寸法変化のほうは、時間が経つことや熱、溶媒などに起因する歪みの緩和、遅れ弾性変形、結晶化に基づく体積現象などがあります。また、外部からの力よる塑性変形などがあります。包装材料の場合は、主に問題にされるのは、熱及び吸湿による寸法変化です。しかし、プラスチックの場合は、熱膨張率は金属に比べて大きくて、また、吸湿伸長及び吸湿した水の可塑効果による緩和現象も、それほど大きくないそうです。それでも、加工工程の上で、皺が発生したり、ピッチを合わせる問題や製品のカールの問題にも関係してくるそうです。

おすすめ